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口にする食物はたいてい、おいしいと思って食べる。うま味感度のハードルは、人より随分下に設定されていると思う。自分でつくる料理なら、許容範囲はさらに広がる。そんな過信に輪をかけて、空腹を我慢しながら帰宅し「何だって食べれる」と思っていたのがいけなかった。
夕食に急いでつくった、豚のしょうが焼きキャベツ添え。もう何百回も料理している定番メニューなのに、完成したのは、すべての食材・調味料がそれぞれ独自主張する味のもの。レシピは厳密でも、つくり方プロセスの肝をすべてはずすとこうなるという、ある意味傑作。さらに、わざわざ合わせ味噌で仕立てた豆腐の味噌汁も、同じ結果に。加えて、スーパーで間違えて買った惣菜が、とどめの一撃。今晩の献立、最強。すべて耐え難い味の料理が並ぶ。
それでも完食。味の限界ギリギリ域にチャレンジできて、一歩前進な感。
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